シン・旦過市場 再生計画
現代の都市は資産効率について熟慮するあまり上に高く伸びるような構造物が多く,どれも一様にみえてしまう。これらは端正ではあるが,人間が生きている痕跡が失われてしまっているようにも感じられる。そう考えると,単にきれいに新しくするだけでは不十分ではないだろうか。表層的なことではなく,ものごとの本質に迫る姿勢は重要で設計もまたそうなのではないだろうかと考えた。『旦過市場にとって「必要不可欠」で「最低限」の要素は何だろうか』という問いを常に持ちながら現地を視察し,設計を進めていった。
制作者:津留悠真
honors and awards 第35回千葉県建築学生賞 最優秀賞/1位 日本大学生産工学部卒業設計審査会 桜建賞/2位
湖畔に佇む韻律の結晶
約200年前、人々は湖の美しい自然に抱いた情景を御伽噺として描き、バラードはそれを基に作曲されたという背景を持つ。本提案では、時間芸術として描かれたバラードを読み解き、御伽話の舞台となった湖に空間芸術として表現することを試みた.訪れた人々は、時間軸の中で感じていたバラードの和声の美しさを空間を歩く中で感じ取り、当時ショパンが想い描いていたかつての美しい情景を想起する.
制作者:増子雄太
honors and awards 日本大学生産工学部卒業設計審査会 卒業設計賞/3位・UIA記念賞